遅くなりましたが、函館記念の展望です。



今の函館は前がかなり有利で、基本的に大外ぶん回したら間に合わないと思います。
なのでもうサクランプルールとかはいらないかなと。
ただ時計はそこそこかかっているので、馬場は見極めたい。


ペースはマイネルミラノがそれなりには引っ張るか。ヤマカツライデンが大外から動き、マイネルもそれなりには出していくのでドスローからのTS戦という感じにはならないだろう。




今回はそれぞれの馬の短評だけで。







サトノアレス(54kg)




前走いらないと思っていたが、来てしまった。
その理由はラップに表れていて、
12.2 - 11.1 - 11.9 - 12.0 - 12.1 - 12.6 - 11.8 - 11.3 - 11.5
中盤緩んで、0.8秒以上のギアチェンジ&TSが問われたレース。


こういう一瞬の脚が問われるレースになってしまうとサトノアレスは強いんだが、流石に小回りコースでテクニカルな函館に合わなかったのかアングライフェンと僅差。

もともとアングライフェンって、巴賞では押し出し気味の人気になっただけで、それまでの着順はひどい馬。

そもそも今年の牡馬戦線はかなり弱いと思っているので、条件合わない&そこまで強くないなら内枠でも嫌う。というか内枠を活かして競馬できるような馬じゃないですしね。





ステイインシアトル(57kg)




ハイペースになると絶対しんどい馬。

基本的にスローからの競馬がベター。
VSマイネルミラノで早仕掛けされるとかなりきつい、ハイペースでもきついとかなり悪条件が揃っている。

下鴨Sがかなり不満だし、正直この斤量でこの相手関係だと抑え止まり。







ツクバアズマオー(57kg)




去年は内がありえないくらい上手く開いて、そこを通っての3着。

今年は3番人気、重賞ウィナー、休み明けと条件が変わっていて、立場が変わった今回も去年のように決め打ちでイン突きできるか?というところ。

この枠だと外を回す競馬になりそうで、そうなるとどうか?


ただ条件はかなり合いそうで、追いきりも良いという情報なので悪くはない。





マイネルミラノ(58kg)





58kgですが、57.5kgでサンデーウィザードなどの強い馬を破ってるので特に問題はないでしょう。


この馬は誰がどう考えても休み明けってとき以外は、しっかり走ってくれる馬。


エプソムカップはマイネルハニーに逃げを譲って5番手からの競馬になってしまいましたし、毎日王冠は超外差し馬場の餌食になっての負け、新潟記念も外差しが有利のなか逃げてそこまで悪くはなかった。

どう考えてもここを狙ってきているだろうし、コース適性は抜群なので特に言うことはないかなと。
本命or対抗かな。






アングライフェン(55kg)




巴賞押し出され気味の人気→2着好走→人気爆上げと全くおいしくない馬。

OPに上がってから掲示板内に入ったレースは重馬場の京都記念と、前走の巴賞のみ。
マレーシアカップも長期休み明けのヴォルシェーブが相手だったので、これだけでヴォルシェーブ以上とするのは安易。今まで人気してなかったわけだから、誰もヴォルシェーブと接戦してるなんてことを唱える人はあまりいなさそうではある。




サクラアンプルール(56kg)




枠が悪すぎ。フルゲートの函館2000で大外はねぇ・・・
中山記念のようにイン突きで嵌ればおもしろそうではあったが、どう考えても厳しそう。
そもそも休み明けでもある。





ルミナスウォリアー(55kg)




結構重賞戦線でがんばっている馬。どの展開でもある程度こなす実力があり、能力的にも足りそう。

ただ一つ気になることがあって、柴山騎手が騎乗するということ。

自分はAJCC本命にしたんですが、内枠でありながら4コーナーで大外を豪快に捲くる競馬。
1着のタンタアレグリアはイン突き、2着のゼーヴィントですらルミナスより内を上手く立ち回っていた。

あの騎乗を見て、ちょっと豪快すぎない?と絶望したのは良い思い出です。


こんな経験があるので、これまた柴山騎手が騎乗すると大外捲くってくんじゃないかなと思ったりしちゃうわけです。


そうなるとちょっと厳しいかなと思います。ハイペースならバテ差し気味の3着ならありそうですが。

ただ普通に競馬できればおもしろい一頭とは思います。







ヤマカツライデン(55kg)






斤量軽くなったのはプラスだとは思うが、この枠は・・・・


ただもともとハイペースの方がいいと思っている馬で、条件はそこまで悪くはないと思うが、マイネルミラノがものすごく厄介でつぶされる危険がある。

ただ最近は強敵相手だったり重馬場だったりと条件が全く合わなかったので、抑えておきたいとは思う。







ケイティープライド(52kg)



なんでまだ52kgなんでしょうか・・・


内枠を引いたことで、去年の再現性はかなり高くなった。
前にいけて、長く脚を使える馬なので今回も普通に有力でしょう。






レッドソロモン(56kg)



長く脚を使う展開は得意で、更に洋芝、小回りともに実績がある。

小倉大賞典は休み明けの割には悪くなかったし、前走の鳴尾記念はそもそも位置取りが悪すぎた。

ペースがそれなりに流れるのは歓迎で、枠もいいし、穴でおもしろい一頭。





ダンツプリウス(56kg)




斤量が重いといわれていますが、OP1勝のレッドソロモンが56kgですよ?
今回の斤量を見ると、重賞OP複数勝ち馬のマイネルミラノが58kg、重賞1勝馬が57kg(サトノアレスは軽いですが・・・)OP2勝のタマモベストプレイが56.5、OP1勝馬のレッドソロモンが56kg、OPで勝ち鞍ない馬が基本的に55kgで、あとは前走のハンデに依存している。


それを考えると、OP1勝、G21勝があるこの馬が56kgというのは恵まれたのではないでしょうか。
普通に計算すれば57.5でも問題ないくらいですが、最近の凡走で斤量を軽くできた。


ダンツプリウスはものすごく期待している馬で、展開さえ恵まれれば重賞勝ちもまたあるんじゃないかなと思っているんですよ。なのでちょくちょく本命or対抗or穴の印をつけてるんですよ。


それの根拠となったレースが、NHKマイルカップとキャピタルS。
NHKマイルカップはメジャーエンブレムの作ったペースをそれなりの位置で先行して、前が崩れた展開のなか4着に粘っている。このNHKマイルはかなりレベルが高いはずで、メジャーエンブレムは今活躍している牝馬4歳世代のエースだった馬、ロードクエストは重賞勝ち、レインボーラインは菊花賞2着、G1掲示板もある。

キャピタルSは57kgと古馬換算したら59kgというかなり重い斤量を背負わされていた。
ラップも前半3F34.1と超ハイペースでこれをまともに先行してしまう。
このときの東京が外伸び馬場だったこともあって、かなり厳しい展開だったが6着で見せ場を作っている。


前走は残り800mで12.6と超減速をされてしまい、しかもラスト2Fが11.3-11.5とTS戦になってしまった。
結果的に他の馬にキレ負けしてしまった。


この馬は休み明け、重馬場、スローペースからのTS戦はダメで、厳しいペースで長く良い脚を使わされて輝くタイプなんですよ。


ダービー卿で自分の得意の先行する競馬ができなかったが、最後それなりに追い込んでくるあたりまだ力はありそう。

今回はマイネルミラノ、ステイインシアトル、ヤマカツライデンがいるのでそれなりにペースは流れる。流れなかったとしても、マイネルミラノがロンスパ気味に持ってくと思うのでTSは問われづらい。更に先行できる。そしてそれを最大限に活かせる1枠と条件はかなり揃った。


おそらく本命にします。








今のところの印は、



◎ダンツプリウス
○マイネルミラノ
▲ツクバアズマオー
▼ケイティープライド
☆レッドソロモン
△スーパームーン、ステイインシアトル、ルミナスウォリアー、アングライフェン


って感じですかね。